私は中学・高校時代、バレーボール部の活動に打ち込む一方で、美術や技術、家庭科など、手を動かして何かを作ることが好きでした。大学では空間デザインを学び、アルバイトやサークル活動と並行しながら課題制作に力を入れて取り組んでいました。
学生時代で印象に残っているのは、企業との産学連携プロジェクトです。学生4人で企画した部屋を実際の賃貸物件で形にしていただき、先方との打ち合わせを重ねながら内容をまとめていきました。今振り返ると、実際の仕事の流れを経験できた貴重な機会だったと思います。その後はアルバイトとしてリノベーション物件の内装提案にも携わり、実務に触れる経験を積むことができました。また、大学4年生のときにはイタリアでの海外研修に参加し、歴史的建築物やショールームを見学しました。日本との文化や価値観の違いを肌で感じることができたことも、大きな学びになりました。
就職活動では、大学の先生から紹介いただいた店舗設計のインターンシップをきっかけにこの業界へ興味を持ちました。もともとはプロダクトデザインに興味がありましたが、より幅広い分野に関われると考え、空間デザインの道を選びました。住宅よりも商業施設やコンセプトショップなどの非日常的な空間づくりに魅力を感じ、訪れた人がわくわくする空間や、デザイン性だけでなく機能性も備えた工夫を見るたびに、自分もそんな空間づくりに携わりたいと思うようになり、店舗設計を行う企業を中心に就職活動を進めました。
入社後は、設計職についてある程度イメージを持っていましたが、実際に経験して初めて分かることも多く、大きなギャップを感じることはありませんでした。まずは目の前の仕事を覚えることに精一杯だったようにも思います。最初に携わったのはリユースショップのトイレ改装の提案業務でした。上司の指導を受けながら資料を作成し、お客様先への訪問にも同行しました。現地に向かう車内で上司から突然お客様への説明を任され、とても緊張したことを今でも覚えています。
これまでで特に苦労したのは、コロナ禍で初めて担当した案件です。初めてのお客様、初めての業態にもかかわらず在宅勤務が中心となり、上司へ相談しづらい状況の中で仕事を進めることになりました。何をいつまでに、どのように進めれば良いのか分からず、不安を抱えながら業務を進めていたことを覚えています。最終的には上司のサポートもあり無事に案件を完了することができましたが、この経験を通じて、自分にとって最も大きなストレスは業務量ではなく、「先が見えないこと」だと気付きました。
また、デベロッパーとの調整が難航し、夜間調査後に図面修正を行い、翌朝には提出しなければならない案件も経験しました。かなりタイトなスケジュールで体力面での辛さはありましたが、仕事は自分一人で進めるものではなく、周囲の動きも含めて段取りを考えることの重要性を学びました。失敗や苦労した経験は数多くありますが、一人で抱え込まず周囲に相談することの大切さも実感しています。
やりがいを感じるのは、自分で考えた内容が現場で形になった瞬間です。曲線壁に木パネルを施工する案件では、寸法や割付、部材数量の算出から発注まで担当しました。それらが現場で問題なく納まり、現場担当者から「完璧だった」と評価いただいたときは大きな達成感がありました。また、実際に利用されるスタッフの方々から良い評価をいただけたときも、この仕事の魅力を感じます。自分が考えたことが実際の空間となり、多くの人に使われる姿を見られることは大きな喜びです。
現在は部署異動により新しい業種のお客様を担当しています。営業設計の仕事は、提案から設計、施工準備、現場確認、引き渡しまで幅広く関わるため、案件ごとに求められる知識や考え方も異なります。長く働いていても初めて経験することが多く、常に新しい発見があります。また、新入社員の頃は上司の指示を受けながら業務を進めていましたが、現在は自ら工程を組み立て、後輩への指導やサポートも行うようになりました。目の前の業務だけでなく、その先のスケジュールやお客様との関係づくりまで考えながら仕事を進める機会が増え、自分自身の成長を実感しています。
部門責任者:黒田部長
入社以来、着実に成長を重ねてきた社員です。人当たりが良く、まじめで誠実な姿勢は周囲からの信頼を集めています。どんな仕事にも真摯に取り組み、困難に直面しても決して諦めず挑戦する姿勢が印象的です。時には仕事中に独り言をつぶやくユニークな一面もあり、職場に和やかな雰囲気をもたらしています。現在は役職者として部下を持ち、責任や悩みも増えていると思いますが、その経験を糧にさらなる成長が期待されます。これからも誠実さと人柄を活かし、チームを引っ張っていく存在として活躍してくれるでしょう。