学生時代から建築に興味があり、それを目当てに友達と旅行に出かけることも多くありました。日常生活でも天井や壁などの仕上がりを意識して観察するようにしています。学生時代の設計課題では「空間の再構築」という課題に取り組み、実際に現地を訪れて人の動きが建物に表れるような、思わず入り込みたくなるような工夫を取り入れたことで優秀作品に選ばれました。インターネットで何でも調べられる時代ですが、自分の足で訪れて感じる空気感の大切さを学びました。また母校では2級建築士の受験対策をしている学科に通える制度があり、朝から夜まで毎日平均12時間は学校で勉強していました。大変ではありましたが、クラス全員が建築士を目指していたため互いに刺激し合い、問題を出し合いながら教え合う中で楽しく学ぶことができ、無事合格することができました。
私がこの業界に興味を持ったきっかけは、中学生の頃に地元の図書館が改装され足を運ぶようになったことです。外出せずとも買い物などできる世の中で、わざわざ行きたくなるような場所を創造できることに魅力を感じ、空間デザインに興味を持ちました。就職活動の際も空間デザイン業界の中でも、特に一貫して仕事ができる会社を探しました。いくつか企業を見る中で、私の思う「わざわざ行きたくなるような場所」とバウハウス丸栄の「嬉しい行き先」というビジョンが非常に共鳴すると感じ、応募しました。面接が進むにつれて社内の雰囲気の良さや、部署を超えたコミュニケーションの活発さを知り、この会社で働きたいという思いが強くなりました。そして決定的だったのは、私が建築業界に興味を持つきっかけとなった図書館をバウハウス丸栄が施工していたと知ったことです。
入社して苦労したことは、様々な什器や造作の固定方法や製作方法を考えることです。物の固定方法は担当者によって多様な手法があり、毎回異なる店舗を手がけるため完全なマニュアルがなく、実寸大のパズルのような感覚でした。今でも固定方法は最も苦心している部分ですが、現場に足を運び実際に施工してくださる職人さんに意見を伺うなど工夫しています。初めて物件担当者になった際は、不安もありましたが上司や協力会社の皆さまに支えられ、無事にオープンさせることができました。ファンの多いお店だったため、オープン日には100人以上のお客さまが並ばれる様子を目にしたり、クライアントから「とても良い店舗だ」とお褒めの言葉をいただいたりしたことが、大きな達成感ややりがいにつながっています。
▲わからないことでも一度自分なりに考えてから質問しています。
▲仲の良い先輩社員!社内の雰囲気もとても良いです!
▲新入社員研修の様子①。研修設備が充実しているので、現場ではできないことでも実際に体験することができます。
▲新入社員研修の様子②。実際の現場ではこのような作業することはありませんが、正確な指示を出すために自分で仕組みを理解する必要があります。
▲同期との仲もとても良いです!こうした研修の機会は同期が全員集まる場でもあるので、合間の休日には一緒に遊びに行くことが多いです。
現在は主に物販店の担当をしています。入社1年目から少しずつ経験を積み、ようやく仕事の流れや進め方を理解できるようになりました。他にもチームで担当している物件の図面や書類作成のサポートをしています。昨年施工担当した物件では店舗内のアート展示スペースの月次交換工事を定期的に対応しています。このアート交換ではクライアントや協力会社の皆さまとも良好な関係を築くことができ、業務をきちんとこなしながらも楽しい現場となっています。
これから社会人になる皆さんへ伝えたいことは、わからないことはそのままにしないこと、休日とのメリハリをつけることです。わからないことや失敗は入社したてだからこその成長するチャンスだと考えています。恥ずかしがらずに先輩や上司、周囲の人に積極的に質問することが大切です。それは知識を得るだけでなく、良好な人間関係や職場環境づくりにも繋がります。失敗した際は反省するとともに、「次はこうしよう」と前向きに考えることも重要です。さらにおすすめしたいのが、”自分はどう思うか”を考えてから人に相談することです。私の教育担当の先輩は質問を受けた際、「どうしたら良いと思う?」と一度考える時間をくれます。最初は何もわからなくても、自分なりの答えを出す努力をするうちに理解が深まり、思考の幅が広がりました。これにより成長のスピードが格段に上がったと感じており、とても感謝しています。日常でも「この家具はどうやって固定されているのだろう」「自分ならこう設計するな」と自然と考えるようになりました。そして休むときはしっかり休むことも大切です。私は休日には思いきり楽しむことを心がけています。アウトドア派なので旅行やフェスに出かけたり、美味しいものを食べたりして充実させています。メリハリといいつつ建築物を見ることも大好きなので、様々な場所に足を運び実際に目で見ることで多くの学びを得ています。多様な内装を手がける仕事柄、リフレッシュを兼ねて自然と知識や感性を豊かにしてくれていると感じます。
私が所属する東京事務所はフリーアドレスになり様々な会話が聞こえてきますが、楽しそうな声や笑い声が多く響いています。もちろん大変なこともありますが、それ以上にやりがいや楽しさを感じています!ぜひ一緒に働きましょう!
チームマネジャー:館係長
渡部さんはスピード感ある仕事ぶりに加え、親しみやすいコミュニケーションで現場との信頼関係をしっかり築いています。またお客さまや協力会社の皆さまともすぐに打ち解け、雰囲気づくりが上手な点も大きな強みと感じています。図面作成から現場の対応まで幅広くこなし、どんな状況でも迅速かつ柔軟に動ける対応力があり、若手ながらも責任ある仕事に真摯に向き合い、日々の経験を自分の成長へと着実につなげています。将来、周囲から信頼と尊敬を集めるような存在へと成長していくことを期待しています。