学生時代、インターンシップに行ったデザイン事務所で、工事現場やプレオープンなどに同行させていただき、この業界でのやりがいや楽しさを実感できたことを覚えています。新卒では専門店の設計・施工・什器製作を手掛ける30名規模の会社に入社しましたが、たまたま専門学校に立ち寄った際、先生から当社のことを伺い、転職を決断しました。

学生時代は決まった条件で課題を行なうことが多いですが、実際の業務はまるで“生き物”です。多くの人が関わることで内容変更やトラブルが起こるなど予想していなかったことが多々発生します。まだまだ経験が足らなかった若い時には都度対応に追われ、苦労していました。またこの会社に入社して数年後、担当していたお客様がガラッと変わる経験をしました。新たに覚えることも多く、ミスが重なってしまい、ある時その失敗をごまかしてしまったことがありました。ただいくらごまかしてもミスであることは変わらず、余計に自分の首を絞めるような状態になってしまい、本当に情けないことをしてしまったと今では強く反省しています。失敗は誰しもが経験することです。その時に素直に認め、如何に挽回できるのか周りの仲間や協力会社のご担当者と相談して、それをやりきる努力をする。そうすることで、社内だけでなく、お客様とも本当の信頼関係が築けるようになります。お客様から叱られることもあります。それでも誠実に対応し続けることで、いつの間にか「朝日くんにまた仕事をお願いしたい」と言っていただけるようになります。現在は飲食店から物販店まで幅広い業種の対応をしております。自分で打合せから引き渡しまで対応できるようになった為、仕事への自信もついてきました。今年から新入社員の教育担当も任されており、自分の仕事だけでなく、指導も行なうことの難しさに直面しています。しかし、若い頃とは違い、自ら学んでいくことの重要性や自身のモチベーションの上げ方を知っている為、様々なことに積極的に、また楽しんで取り組めるようになりました。

勉強することも大切ですが、とにかく遊んだほうが良いと思います。それも、ただの遊びではなく、直接人と関わる遊びです。どんな仕事でも老若男女問わず様々な方と関わり、支え合って成り立っていきます。人と関わることの大切さや難しさを学生の頃から経験すると良いと思います。また、気分転換できる方法を確立しておくのも重要です。課題に遊びにと、とても忙しい生活にはなりますが、きっと仕事でも活きてくると思います。